: 基本観測点でのタワー観測
: kaiho-tama
: はじめに
HEIFE では、既存データの収集として気象観測所(地上観測点: 高台(GAotai)、
臨澤(Linze)、張掖(Zhangye)、高層観測点: 酒泉(Jiuquang)、張掖(Zhangye)、
民勤(Minqin))や、流量観測所、雨量観測所のデータを収集するとともに、
5つの基本観測点と5つの自動気象観測装置、およびいくつかの井戸での水位の観測が
通年で行われた。また、集中観測期間(IOP)には、乱流観測による地面大気間での
熱・水蒸気・運動量交換の直接観測や、係留気球などの気象観測、
サンプリングに基づく地中水などの観測、なども行われた。
IOPは、光田 1996[3]のまとめによると、
- POP
- 1988.9.4 - 19: 中国側試験観測
- PIOP
- 1990.7.30-9.1: 中国側試験集中観測
- IOP-1
- 1991.4.10-24: 日本側は遅れた。
- IOP-2
- 1991.7.29-8.27
- IOP-3
- 1991.9.24-10.15
- IOP-4
- 1991.12.2-12
- IOP-1'
- 1992.6.3-13
- BOP-1
- 1992.4.30-5.13: 生物気象特別観測
- BOP-2
- 1992.6.1-16
- IOP-C
- 1992.8.3-20: 乱流輸送観測機器の日中比較観測および境界層観測
- IOP-R
- 1992.7.4-29: 降雨機構特別観測
- AECMP'94
- 1994.8: 蒸発と水分の特別観測
- AECMP'95
- 1995.8: 砂漠とオアシスの遷移層の特別観測
のように行われた。末尾の2つは、HEIFE の後の研究計画 AECMP によるものである。
観測点の位置などのさらに詳しい情報は、光田1996[3] を参照して欲しい。
さまざまな観測の内、基本観測点に於ける観測の様子について次節で述べる。
Ichiro Tamagawa
平成14年1月29日