この前のページ では、 CReSS の設定ファイルの途中 &outfomat の節まで記述した。 ここでは、その続きを設定する。( readme.user.conf や、マニュアルを並読して ください)
次は、&project_grd 、これは、客観解析データの処理の時に gridata で使用される。
気象庁データ篇 で書いたように、
図法は、円錐投影のランベルト図法、北半球で、基準は30°N、 60°N、140°Eなので
&project_grd mpopt_grd = 2 nspol_grd = 1 tlat1_grd = 30.e0 tlat2_grd = 60.e0 tlon_grd = 140.e0 /となると思う。また、メソ解析値は、10km 間隔で、 西から 245番、北から205番目の格子が、
&gridset_grd xdim_grd = 361 ydim_grd = 289 zdim_grd = 21 dx_grd = 10.0e3 dy_grd = 10.0e3 ulat_grd = 30.0e0 ulon_grd = 140.e0 riu_grd = 245.e0 rju_grd = 85.e0 /また、データは気温、相対湿度。水平方向の補間は線形で行い、地表データがあるので 外挿しない。
&datconf_grd datype_grd = 'tr' intopt_grd = 1 refsfc_grd = 1 extvar_grd = 'xxxxxxx' /
その次の、 &project_rad &gridset_rad &datconf_rad は、レーダデータの同化を
しないので、そのままの設定で放置する。
その次は、地形データ関係の設定。 地形データ篇 で
作った
Takayama21.ter を使う事にすると、以下のような設定になる (と思う) 。
左下の格子の中央が、( 135.997451 , 35.253403 ) 、data number 4200 x 4200、dx 0.000625 dy 0.000417 deg. なので、
&project_trn mpopt_trn = 0 nspol_trn = 1 tlat1_trn = 0.e0 tlat2_trn = 0.e0 tlon_trn = 0.e0 / &gridset_trn xdim_trn = 4200 ydim_trn = 4200 dx_trn = 0.000625 dy_trn = 0.000417 ulat_trn = 35.253403e0 ulon_trn = 135.997451e0 riu_trn = 1.e0 rju_trn = 1.e0 / &datconf_trn intopt_trn = 1 /
その次は、土地利用関係。
土地利用データ篇 で作った Land-130-30-145-45-C を使うことにすると、
このデータは、1802x1802 で、左下の緯度経度が (29.995832, 129.995834) になっていて、
30秒間隔なので、多分、こんな感じ
&project_lnd mpopt_lnd = 0 nspol_lnd = 1 tlat1_lnd = 0.e0 tlat2_lnd = 0.e0 tlon_lnd = 0.e0 / &gridset_lnd xdim_lnd = 1802 ydim_lnd = 1802 dx_lnd = 0.008333333 dy_lnd = 0.008333333 ulat_lnd = 29.995832 ulon_lnd = 129.995834 riu_lnd = 1.e0 rju_lnd = 1.e0 /この次は、土地利用と実際に与えるパラメタのリストを書く。 ここの部分の話は、長くなるので、先に以下の2段落分を書いてから説明する。
その次の海表面温度SSTと海氷データICEは、使わないのでそのまま
(&project_sst &gridset_sst &project_ice &gridset_ice )
その次は、並列実行してできた計算結果や土地利用をまとめるための
unite の設定だが、バイト数など、実際に solver を実行してから結果を見て
設定する方が楽なので、後回しにする。
土地利用に応じたパラメタの設定は、地表面付近を詳しく見ようという
当研究室の目的から考えると大変重要な項目で、値をどう設定するかということ自体が
大事なテーマである。それを最初の説明に書いても見づらいものになると思うので
(本当は、まだちゃんと考えていないだけ)
とりあえず、安直に、2003年の奥山の卒業論文にある値を
利用する
そこには、
蒸発散係数 アルベド 粗度 水面 1.02 0.06 0.00033 雪面 1.05 0.8 0.00014 都市 0.047 0.125 0.61 水田 0.347 0.156 0.325 耕作地 0.272 0.145 0.405 森林 0.1(冬)0.26(夏) 0.09 0.65という値が書かれている。確か、文献を探して更に名古屋周辺での水田や耕作地に
-1 Water 水面 1 0.06 0.00033 5 Herbaceous 雪面? 1.05 0.8 0.00014 6 Wooded 森林? 0.26 0.09 0.65 7 Mixed 森林? 0.26 0.09 0.65 8 Bare こんなもん 0 0.3 0.002 9 Snow 雪面 1.05 0.8 0.00014 11 Urban 都市 0.047 0.125 0.61 12 Dryland 耕作地 0.272 0.145 0.405 13 Irrigated 耕作地 0.272 0.145 0.405 14 Mixed 耕作地 0.272 0.145 0.405 15 Cropland/Grassland 耕作地 0.272 0.145 0.405 16 Cropland/Woodland 森林にしておくか? 0.26 0.09 0.65 17 Grassland 草原は、耕作地と一緒にしておくか 0.272 0.145 0.405 18 Shrubland 森林にしておくか? 0.26 0.09 0.65 19 Mixed 森林 0.26 0.09 0.65 20 Savanna 耕作地と一緒でいいかな? 0.272 0.145 0.405 21 Deciduous 森林 0.26 0.09 0.65 22 Deciduous 森林 0.26 0.09 0.65 23 Evergreen 森林 0.26 0.09 0.65 24 Evergreen 森林 0.26 0.09 0.65 25 Mixed 森林 0.26 0.09 0.65 27 Herbaceous 水田?? 0.347 0.156 0.325 28 Wooded 森林 0.26 0.09 0.65 29 Barren 耕作地と一緒にしておくか? 0.272 0.145 0.405我ながらかなり適当である。実際自分で計算する時には、ちゃんと考えた方が良い!!!
&datconf_lnd intopt_lnd = 0 numctg_lnd = 24 lnduse_lnd = -1, 5, 6, 7, 8, 9, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 27, 28, 29 albe_lnd = 0.060, 0.800, 0.090, 0.090, 0.300, 0.800, 0.125, 0.145, 0.145, 0.145, 0.145, 0.090, 0.145, 0.090, 0.090, 0.145, 0.090, 0.090, 0.090, 0.090, 0.090, 0.156, 0.090, 0.145 beta_lnd = 01.00, 1.05, 0.26, 0.26, 0.00, 1.05, 0.047, 0.272, 0.272, 0.272, 0.272, 0.26, 0.272, 0.26, 0.26, 0.272, 0.26, 0.26, 0.26, 0.26, 0.26, 0.347, 0.26, 0.272 z0m_lnd = 0.000330, 0.000140, 0.650, 0.650, 0.002, 0.000140, 0.610, 0.405, 0.405, 0.405, 0.405, 0.650, 0.405, 0.650, 0.650, 0.405, 0.650, 0.650, 0.650, 0.650, 0.650, 0.325, 0.650, 0.405 z0h_lnd = 0.000330, 0.000140, 0.650, 0.650, 0.002, 0.000140, 0.610, 0.405, 0.405, 0.405, 0.405, 0.650, 0.405, 0.650, 0.650, 0.405, 0.650, 0.650, 0.650, 0.650, 0.650, 0.325, 0.650, 0.405 /こんな風になる。