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問題3
問題4
問題4
図のように、直方体が液体に浮いている。この直方体を 図の左右方向に微小に傾けた時、安定して浮いているためには、 直方体の密度にはどういう条件が必要か。液体の密度を
とし 直方体の左右方向の長さを a、上下方向の長さを 2a、 奥行き方向の長さは必要なら0でない適当な値に仮定して計算せよ。
(横幅 b で、縦 h の長方形の縦方向 h/2 回りの 断面2次モーメントは
である。)
-- 解答例 --
まず水没部分の高さを求める。直方体の密度を
、 奥行き方向の長さを
と置き、 水没部分の高さを
と置くと、直方体にかかる重力と浮力の釣合より
であるので、
となる。水没部は直方体なのでその浮力の中心は、直方体の底から
の 深さで、もちろん鉛直方向に引いた直方体の中心線上にある。 また、重心位置は同様に中心線上で底から
の所にある。 左右対象な物体が安定して浮いている為の条件は、 浮いている状態で水面が物体を切る断面での断面2次モーメントを
、 水没部の体積を
、重心と浮力中心との距離を GC として、
であるので、
、
は正の数なので、
直方体の密度は、
の 96 % 以上 100% 未満である必要がある。
あるいは、小数で直さずに
から
まで、と答えても良いと思う。
Ichiro Tamagawa 平成14年1月30日