玉川研究室で、CReSS を使うには。5-2
実際に計算を行ってみる。(続き)

この前のページ では、 CReSS の設定ファイルの途中 &gridsth の節まで記述した。 ここでは、その続きを設定する。

計算対象期間の設定だが、以下のように、2005年9月7日 12UTC ( = 21JST ) を基準に 0秒から 86400 秒で設定する。
ここで、UTC は協定世界時で昔グリニッジ標準時と 言われていたものと同じものと思って良い。
(厳密な話は、なかなか難しいので ググるなどして自分で調べて下さい。
時間について調べると、遅くなっている惑星の自転と公転を基に
決められた日時の体系を、物理的に正確なものにするのには、どんな苦労があるのか、
が分かって面白いと思います。)

また、最初は、etime = 600.e0 とかにして、ごく短時間のシミュレーションを 試してみるのが正解です。
設定不良などで、計算が発散したりすると、数値でなくなり、 あらゆる計算がエラー処理になってしまうので、
異常に遅くなります。つまり、間違っているかどうかすら、長時間待たないと 分からない状態になります。
まずは、動作を確認してから、solver.exe の計算設定を変更するのが 正しい処置です。
 &flength
  sfcast = '2005/09/07 12:00'
  stime  =     0.e0
  etime  = 86400.e0
 /
テスト用は、以下のようなものを推奨します。
 &flength
  sfcast = '2005/09/07 12:00'
  stime  =     0.e0
  etime  = 600.e0
 /
その次の、&gpvpram の節が、境界条件に与える気象データの設定です。
readme.user.conf を良く読んで、理解して設定して下さい。
ここでは、気象庁の MANAL を 気象庁データ篇 で変換したものを使う前提で記述します。
与えるのは、 w, qv, qc, qr, qi, qs, qg から、qv のみ。
間隔は 6時間 = 3600*6 秒
GPV data smothing はなし
ナッジング (シミュレーション結果を与えた気象データに近付けるように、強制項を付加する ) は、なし
側面境界で外部データと地形データに強制し、水平風の調整も行う。
強制は、ダンピングの形で行う
 &gpvpram
  gpvvar = 'xoxxxxx'
  gpvitv = 21600.e0
  gsmopt =     0
  gsmcnt =     0
  gsmcoe =     0.e0
  nggopt =     0
  nggvar = 'xxxxxxxxxxx'
  nggcoe =     0.e0
  nggdlt =     0.e0
  nggend =     0.e0
  exbopt =     12
  exbvar = '--x---xxxxx'
  exnews =     0.0005556e0
  exnorm =     0.003333e0
  exbwid =     0
  lspopt =     1
  lspvar = '++xoooxxxxxxx'
  lspsmt =     0.e0
  lsnews =     0.0005556e0
  lsnorm =     0.002778e0
  wdnews =    10
  wdnorm =     2
  vspopt =     1
  vspvar = 'ooxoooxxxxxxx'
  vspgpv =     0.003333e0
  vspini =     0.003333e0
  botgpv =  10000.e0
  botini =  10000.e0
 /

 &boundry
  wbc    = 7
  ebc    = 7
  sbc    = 7
  nbc    = 7
  bbc    = 2
  tbc    = 2
  lbcvar = 'xxxxxxxxxxx'
  lbnews = 0.e0
  lbnorm = 0.e0
 /

次のレーダデータの同化部分は使わない。
 &radpram
  radvar = 'xxxx'
  raditv = 0.e0
  ngropt = 0
  ngrvar = 'xxxxxx'
  ngrcoe = 0.e0
  ngrdlt = 0.e0
  ngrstr = 0.e0
  ngrend = 0.e0
  ngraff = 0.e0
 /
その次の地表面過程の実行はもちろん行うので、
 &sfcphys
  sfcopt =   1
  levpbl =   0
  levund =  10
  dzgrd  =   0.05e0
  dzsea  =   0.2e0
  tgdeep = 310.85e0
  prvres = 'test.res000000'
  sfcdat = 'oxx'
  gralbe =   0.2e0
  grbeta =   0.5e0
  grz0m  =   0.4e0
  grz0h  =   0.1e0
  sstcst = 299.15e0
  dstopt =   1
 /
 
こんな風にしてみた。海面温度と、地中最深部温度は定数で与えている。
陸は、5cm で 10層、海は 20cm 刻み、地中最深部温度はとりあえず高山の8月の 平均気温の平年値。
海面温度は、例えば PHYSICAL OCEANOGRAPHY DAAC (NASA) などを見れば、グローバルデータセットが あるが、今回の対象地域では海は狭いので、 気象庁 日本近海海面水温 を見て、 26°C と設定する。
また、境界層 (指定された層を、LES 以外に、境界層高度の計算などを して混合するオプション) は、
今回鉛直の層数を多く取って、境界層内の対流までも陽に計算する事にしたので、使用しないことにした。

また、長くなってきたので、次に続く。
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