超音波風速温度計 DAT-300 の気温と赤外線湿度変動計 AH-300 による 水蒸気量の間で、コスペクトルをしらべたところ高周波域で相関が 落ちていることが判ったので、さらに詳しく調べた。
結論的には、位相差から求めた、比湿に対する気温の時間遅れが
数秒よりも短い周期で、一定の 0.1 秒を示すのが、複数のデータファイルに
対してみられることから、DAT-300 の出力遅れが主原因であろうと
考えられる。
以下につけたのは、q出力と気温との比較であるが、左下の時間遅れの
図を見ていただきたい。ちなみに、Dir は風速計に対する風向であり、
ここでの比湿は、AH-300の赤外線出力を dynamic calib. により
校正しただけのものである。
98/06/21 1200-1230 の例
98/09/04 1400-1430 の例
したがって、高周波域まで含む詳しい解析のためには、 DAT-300 の出力を0.1秒にあたる1つだけ前に進めることが必要である。 伊藤@カイジョー氏のご示唆に感謝。
1999.12 玉川一郎