陸面モデルに関する私的メモ

宮崎さん@東大 情報

土壌の透水係数やアルベードなどですよね?
ほとんどの陸面モデルは下記のISLSCPで作られた各パラメータのグローバルデータセッ ト を使っています。GSWP2プロジェクトでもやはりそうです。もちろん独自に作られたもの も 各モデルごとに使用されていますが。。
下記のGSWP2のサイトでも、やはりISLSCPのデータが元になっています。 一部、土壌データとかは論文からとっていますが、それもこのサイトに 載っています。 http://grads.iges.org/gswp2/data.html

陸面モデルの動向を見るのにお勧めなのが下記のレビュー論文です。 陸面モデルの一番初期から現在まで様々な論文が紹介されていますので便利です。
Pitman, A., (2003):Review, The evolution of the revolution in land surface schemes designed for climate models, Int. J. Climatol., 23, 479-510.
最近は上記の論文の最後の方にも触れられていますが、陸上生態系の機能(炭素や水の 循環など)や構造(植生の分布や構成など)における短期的・長期的変化を予測を 可能とする全球動的植生モデル(Dynamic Global Vegetation Model, DGVM)が かなりトレンドのようです。 中でもLPJ-DGVMはのグループは相当にActiveみたいです。 http://www.pik-potsdam.de/lpj/

田中さん@京大情報

玉川さんが言っているパラメータって葉の大きさとか木の高さとか そういった細かいやつですよね?
植生タイプごとにパラメータセットのテーブルがあり、 これはSiB2の論文に載っています。
Sellers,P.J. et al. : A revised land surface parameterization (SiB2) for atmospheric GCMs,Part I, Model formulation, J.Clim.,9, 676-705, 1996.
土壌パラメータも土壌タイプを決めてやれば、それに 応じたパラメータセットを使うことにしています。
ただし、土壌アルベドなどは土壌組成(砂、シルト、粘土の割合) が同じでも、全然色が違うから(サハラ砂漠とオーストラリアの砂漠 のアルベドは全然違うとか)、衛星プロダクトを使った方がいいと されています。

上記の論文の続編で、下記のほうに、パラメータが出ています。
Sellers,P.J. et al. : A revised land surface parameterization (SiB2) for atmospheric GCMs,Part II, The generation of global fileds of terrestrial biophy sical parameters forom satellite data, J.Clim.,9, 706-737, 1996.

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