研究のキーワード: 陸面とそれに接する大気、気象学、水文学

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(4年生向けの研究室紹介より)

研究概要

風が吹くのも雨が降るのも元はと言えば、海面や陸面から 熱や水蒸気が大気に供給されるからである。 このような意味で重要な地球表面の特に陸面と そこに接している下層の大気(境界層)を中心に研究する。

陸面では、太陽や上空から入ってきた放射エネルギーが、 水分の蒸発や大気の加熱、陸面の加熱、赤外線の放射 に使われている。また蒸発にはエネルギーだけでなく、 そこにある水の量と在り方が重要である。 これらのバランスの状態が、そこの自然環境そのものである と言っても過言ではない。

ということで、その陸の表面でどのようにどれくらい熱や水蒸気が 出ていくか、またそれらを運んでいる大気中の乱流自身の性質は どうなっているのかというような研究を中心に行う。

もうちょっと具体的に

卒論のテーマについては、当人の能力や嗜好を考慮して 相談して決めたいが、現在、手元には、 の観測データがある。これらをもとに についてのデータ解析を中心とした研究や、 などの数値計算的研究をやっていきたいと思う。

教官自身はいままで観測を中心として仕事をしてきたが、 当面データ解析や数値計算が主な作業となるので計算機を利用した仕事が 大半である。計算機環境は、FreeBSD C LaTeX を考えている (単に教官の趣味である)。
チベット高原の観測地(安多)砂漠で動いていた乱流観測装置

written in Apr. 1999